オススメ漫画 vol.03 『七つ屋志のぶの宝石匣』

舞台はクラシックの世界から宝石の世界へ……

第三弾はこちら。
Kissにて連載中、二ノ宮知子作『七つ屋志のぶの宝石匣』

二ノ宮知子さんと言えば、大方の人がおわかりになるでしょう。
そう、『のだめカンタービレ』の作者様です。
今作は『のだめ』とは打って変わって宝石をメインテーマとした物語となっております。

主人公は、

この飾りっ気のない素朴な女子高生、倉田志のぶ。
一見何の変哲も無い女の子に見える……が、

なんと宝石の『気』を見る事が出来る超能力持ち。

気を見る事でプロにさえ判別の難しい合成ダイアの真贋まで分かっちゃいます。

実家が江戸時代から代々続く老舗の質屋『倉田屋』なので、その才能を活かして宝石の鑑定を行い、女子高生ながらバリバリに家業を手伝っています。

そしてヒロイン(違う)兼物語のキーマン、千秋感満載の超絶イケメン、北上顕定。
元は名家の子息であったが、幼い頃に起きたとある事件をきっかけに、一家離散。
かつて縁のあった志のぶの祖父を頼って倉田屋を訪れた祖母によって、「三年の預かり期限を過ぎたら孫と結婚させる」と言う破茶滅茶な約束のもと、倉田屋に質入れされた、という過去があり、現在はもう三年が過ぎているので、志のぶの婚約者という立場になっています。
フランスに本店を持つ高級宝石店に勤めつつ、そこで得られるコネクションと情報を用い、一家離散の元凶となった過去の事件に関わる『中に鳥の模様を内包する赤い宝石』を探し続けています。
そんな顕定の謎に溢れた過去を巡り、様々な人間の思惑が錯綜し、物語は複雑に展開して行きます。

宝石の知識がザックザク。男性にも断然オススメ

のだめでクラシックの深い知識が得られた様に、今回は宝石、及びそれを扱う業界の知識が山の様に散りばめられています。

所謂、『勉強になる系』漫画。
そういった漫画に多い、柱の補足情報も沢山！
読めばたちまち宝石の世界の魅力に引き込まれるでしょう。

『Kiss』という恋愛漫画多めのレディコミ誌で連載されてはいますが、恋愛成分は低めで、宝石の話題や顕定の過去に纏わる謎をメインに展開されるので、男性でも絶対楽しめると思います。
宝石と言ったら女性、というイメージがありますが、宝石になる前の鉱石が好きな男性も多いですし、何より自分の全く知らない世界の知識が、漫画という娯楽の形で楽しみながら得られるってとても素晴らしいですよね。
気になった方は是非読んでみてください！

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